必ずでる半端な「もの」たち
手編みで素敵なセーターを創る。とても良い趣味です。でも毛糸が少し余ってしまった。ほどいて巻き直した高価な毛糸、でも使う予定は無い。和裁にしても洋裁にしても、素材をぴったりすべて使い切るということは、ほとんど不可能です。
では料理の世界ではどうでしょう? 禅宗のお坊さんの料理は修行の本質だそうで、精進料理では食材、素材をほとんど捨てることはないそうです。
食材ならぬ「もの」たちと日々お付き合いしている私たちは、お坊さんほどの心がけをもって「もの」たちとおつきあいしているでしょうか?
当店ではこのような考え方の元、毛糸やハギレを1Kg1円で買い取っています。結果、驚くほどたくさんの商材が集まりました。お持込いただけるお客様は、決して「高く売ろう」と当店に持ち込んでいらしゃるわけではありません。でも本能で「こんな贅沢な世界はなにか間違っている。いつか罰があたるに違いない」と、感じていらっしゃるからこそ、目の前の小さな愛すべき「もの」たちを大切にしているのではないでしょうか?
例えばそれが中古食器だったり、タオル毛布のような繊維製品だったり様々です。でも「ものに命を」という気持ちで、自分のまわりの小さなものを大切にする、この気持ちはいっしょだと思います。「身近でちいさなリサイクル」、当社の気持ちです。
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